今回、久しぶりに"生活の中での算数"で分数編になります。
分数は小学中学年から学びますが、分数が自分のものになっているか(生活の中でとらえられているか)、そうではなく、ただ問題を解いているだけかで、中学以降の学習において大きな違いになってきます。
分数がよくわかっていない生徒は、学校で習って以降で、次にあげるようなことでわかります。
* 5/8を割り算にするとき、8÷5にしてしまうことがあります。
* 分数と少数が簡単につながりません。たとえば、0.25が瞬間的に1/4になりません。
* 20分が瞬間的に1/3時間となりません。45分が瞬間的に3/4時間になりません。
では、小学中学年くらいから、分数が身に着くようにするには、どうしたらよいかですが、それは、今までのブログに書いていることと同じです。
一つ目は、両親や祖父母達が、生活の中に分数を取り入れることです。たとえば、大きな丸いケーキを買ってきた時、祖父母、父母、姉、小学校2年生の男の子で、6個にわけたら、一人分は1/6になります。ケーキを切るときに、お母さんが「6人でわけるから、一人分は1/6になるよ。」と言えば、小学2年生の子でも、1/6の意味がわかるでしょう。
時計は、デジタル表示のものが多くなってきていますが、特に、小さな子がいる家庭では、針がある丸いものが、あったほうがよいです。
二つ目は、学校の先生は選べられないですが、子供の小さい時の習い事や塾は、できるだけ、生活の中で使えるように教えてくれそうなところを選ぶことです。
たとえば、小6で少年野球を頑張っているとします。野球の試合で、3回打席に立ち、1打席目と2打席目は外野フライでアウトで、3打席目はレフト前ヒットで、3打数1安打でした。その日の打率は、1/3= 0.333‥となり3割3分3厘となります。小6で野球をやっていて、4打数1安打が2割5分などの打率になるとかが、一瞬でわからないと、まずいと思います。スポーツの指導者でも、そのようなことが、子供たちに自然に身についていけるようにこころがけるべきだと思っています。
私のブログで書いていることは、結局はいつも同じで、当たり前のことと思っています。しかしながら、学校や塾などでは、それとは逆の詰め込みの暗記式を行っている場合が多いのが現状です。親が、将来の子供の学力が伸びる環境をつくることが重要と思っています。
